大地を整えるサイクル

植物を育てたり、大地や風を近しく感じながら生活をしていると、自然のサイクルの中には破壊と再生のサイクルがあることを痛感します。全ては一つに留まることはなく、大きく循環しています。大地が荒れたり、栄養がなくなってきてしまうと、そこでは植物はもう生きていく事が出来なくなります。荒れた土地をもう一度耕して、肥沃にするために手をかけていくことが必要なのです。

この一年ほど、自分の体や大事な人の体をもっと大切にしたいと思うことが沢山ありました。そんな時間の中で、「大地を整えるような時間」が自分の人生に訪れたのだと思うようになりました。今まで見ないフリをして必死で走り抜けてしまったゆえに荒れてしまったものを、もう一度大事に耕していくような時間。がむしゃらで無心に、必死で生きてきたからこそ、そうなってしまったのでしょうから、大切な人を抱きしめるのと同じように、自らの人生の大地を大きく抱きしめて、じっくりと耕していくつもりです。

どんな仕事をしていても、自分自身が整っていれば、周りの場もとても気持の良いものになります。家族との時間も同じだと思います。そこに気が付くために、少し体を思いやり、休息をとるタイミングが来ていたのだと思います。そして、気が付けてよかったとも思うのです。