最高の休息方法

身体を整える方法というのは、世の中に山ほどあって、情報を集める事は簡単な時代になったけれど、さて自分にしっくり合う方法とは一体どんなものだろうか。それを見極めるにはやってみるしかない。ということで色々と試している。

少しずつ日々に取り入れているのが、マインドフルネスの実践。身体の痛みや傷の回復が遅いのは、脳が疲れ果てているせいかもしれない。
作品を生み出すために、私の脳は常に何かを考え、インプットして引き出しを沢山作っておけるような思考回路になっている。そのため常に自動運転状態で、脳に安まる時間を与えることが出来ない。そんな脳の働きを少しずつ変えるために、マインドフルネスは自分にとってすごく良い気がした。自分自身の今に意識を向け続ける。日常生活の中では、思っている以上に意識はあっちこっちに飛んでいる。それを今に戻していく。歩く時は歩くことに。ご飯を食べる時は、しっかり味わうことに。そうやって少しずつ自分に戻るような時間を増やしていく。ヨガや瞑想で呼吸に意識を向けるのも同じ事なのだと思う。意識の全てを今ココに戻して、自分を取り戻す方法。人は自分を生きているようで、案外流れ作業のように自分をなくしたままに生きてはいないだろうか。
脳の働きと意識が鎮まってくると、身体の反応を感じる事が容易になってくる。嫌なことを考えたときに、どこがチクリと痛むのか、逆に幸せな事を思ったときにどれほど身体がほのぼのと緩まっているのか。脳の伝達と身体の反応と、それを感じる器官がちゃんと一つに繋がってくる。それが本来の状態なのだろうと思うのだけど。

多忙な日々では、なかなかそこまで自分の感覚に耳を澄ますことができない。今だからこそ出来ることを、大切に実践してもう一度生命力を高めたいと思う。

大病や大怪我などをした時に、人は一度生まれ直すのだろう。と先日何かの記事で書いてあったのが心に残っている。