光を放つものたち

光を放つものたち
ドライになっている植物が、なぜか黄金に光を放っている。
植物の命は、エネルギーとして存在し続けているのかもしれない。

草編みの中村未来子さんのワークショップで野原の草を摘み、大事に編んだものや、植物店「百会」さんで分けていただいたフォルムの美しい枝
星ヶ丘で摘んだ「サンカクトウ」と小学生のときに名付けた野草

花が終わっても、ドライになっても、ずっとそばにある植物を大切にしている人たちの手や場所から受け取ったものは、ちゃんと美しいエネルギーを伴って輝いている。

きっと手から生まれる作品も同じなのだ。
技術や数量で計れる価値だけではなく、作り手のエネルギーが受け取る人へと届くのだ。
だとしたら、軽やかでいよう
光は無意識に放たれる

先日の作品展で、久しぶりに見たイケダユーコちゃんの絵に一目惚れした。
「ひとつの願い」とタイトルされた絵は、私の作品展DMからのインスピレーションで描かれた。
ひとつの作品から、心動かされて新しいもの、新しい感情、新しい行動が生まれていくことは、私の願いそのもの。優しい色合いだけれど、力強い母なる大地を思い出すような、自分の中にある母性が目覚めるような気持にさせてもらえた作品。

今年の作品展が終わり、来年の活動に思いを馳せている。そのための勉強を今ちょうどしていて、視野がぐんと広がるような気持になっている。自分の人生と表現との間にあった疑問が、どんどん取り除かれている。ゴールに到達することで、また次の道へと新しく進むことができる。成し遂げることよりも、道が続いていることが、とても大切に思える。