小さな作品展のお知らせ

3月に開催する小さな作品展のお知らせです。

 

「海からの贈り物」 Lai ある海の美術館にて

3/21 tue. 22 wed
正午から日没まで

寄せては返す波のリズムは、母なる地球の呼吸。

それはわたしたちの呼吸にそっと呼応しています。
ゆっくりと息を吐いて、ゆっくりと息を吸い込む。

おだやかな呼吸のリズムで繰り返してきた手仕事の小さな作品展です。

 

阪急川西能勢口駅から徒歩18分の場所にあるLaiある海の美術館。

美術館へ初めて伺ったのは昨年の5月。
館長の平木奈々子さんがイタリア旅行で出会ったサルデーニャの手仕事を伝える資料館として、その暮らしの豊かさや、温かい生き方をそっと大切に伝えてくれる美術館です。

自然の中にある素材や色をいただいて糸を紡いだり、染めをするお話から、縫うこと、作ること、暮らしや生きること自体へと、奈々子さんにお会いするといつも話は尽きることがありません。

様々なお話の中で、自分という存在自体を見失ったり、見えなくなったりすることについて話していた時に、アン・モロウ・リンドバーグ著「海からの贈物」という本をふっと思い出していました。

母であったり、仕事を持っていたり、女性であったり、または男性であったり、何かを成し遂げていたり、成し遂げられていなかったり、、どんな時代でも、様々な状況や環境ではあっても本質的な不安や疑問があって、それぞれに答えも違い、正解もあるようでないのかもしれません。
ななこさんと会う時、そのことをいつも思っていました。

大きく包まれるような安心する時間をひとときでも届けることができたらいいな。

ただそこにあるがまま存在する海のように。。

そんな風に感じたとき、美術館の空間がイメージの中で波打ち際に思えてきて、そこに小さな貝殻の作品を並べてみたいと思いました。それは力を込めるようなものではなくて、流れの中で自然とそうであるように。。
内側から溢れてきたものが小さな貝殻の作品となって、わたしはそれをバスケットか何かの中にそっと詰めてただ届けよう。

3月の小さな作品展はそんな風に生まれました。

美術館にずっと掛けてあったななこさんの染めた布の一部をお預かりして、それを今ゆっくりと作品にしています。

2度目に美術館を訪れた帰りの空の色もやわらかなピンク色で、藍染の布を作品にしていても、写真のような淡いピンク色や、やわらかなテイストの作品に仕上がっていくのが面白いです。それはななこさんの娘さんの健やかで可愛い無垢な気配だなあと、優しい気持ちで針を進めています。

3月の新月の開きに合わせて、春分の日と2日間だけ、美術館の空間で貝殻に見立てた小さな作品をそっと並べさせてもらいます。
砂浜でお気に入りの貝殻を見つけるような気持ちでお越しください。

 

作品はその場でお買い求めいただけます。その日その場所で出会える喜びのまま、軽やかにお持ち帰り頂こうと思っています。

 

春の光輝く節目に、贈り物を届けるような気持ちで作品を並べ、お会いできますご縁を楽しみに会場でお待ちしています。

 

Lai ある海の美術館
兵庫県宝塚市花屋敷荘園3-2-7
阪急川西能勢口駅より徒歩18分

*ご来館について
会場は急な坂が入り組んだ住宅街にあり、駐車場の確保が難しいため、お越しの際は公共交通機関をご利用下さい。また事情がありお車で来られる際は事前にご連絡いただきますようお願い致します。