Talking to the moon

このところずっと頭の中に流れている曲がある。CMでも使われているBruno Mars「Talking To The Moon」

古今東西いつの時代も変わらず、人は月に胸の内を打ち明けたり、その向こう側にいる相手を想い、愛を歌うものなのだろうか。太古からずっと変わらずに。無常の世界の中で、変わらないものもあると思うとじんわり嬉しくなる。

月は初期の地球に巨大な隕石が衝突し、その飛び散った小さな欠片が集まって出来上がったと言われる説が有力らしい。だから私たちは月を身近に感じ、自分の分身にして、心を開いて愛まで打ち明けてしまうのだろうか。月を刺繍していると、まるで水や海のない地球のようだと思った。

刺繍の大作は今のところ作れそうにないので、まん丸の月だけにしてあとはコラージュ。ふと満月の中に淡く甘い思い出が蘇ってしまい、心もとなくなってしまう。
午後四時を少しまわったところ。まだ愛を打ち明けるには明るすぎる。