手の中に残った言葉

ここ数日、ずっと手紙の返事を書いている。
そして書いては捨てている。

それはなぜか。
メールではなく、手紙をくれた友人へ向けて、
本当に伝えたいことだけ言葉にして
短くても心が伝わるようにと書き出すのだけれど、
何故か全ての言葉が自分へ向けて言われているように感じてくるのだ。
自分が自分へ向けて書いているような、奇妙な気持になって、捨ててしまう。
根本的な問いの答えは、同じところにあるのかもしれない。

何度も書いて、手元に残った言葉を
短いけれど心を込めた返事にして、近々送ろうと思う。