雨の音がするステッチ

気が付けば二月。最後に日記を更新したのは一月の初めでした。。
お正月がすぎ、仕事始めにと小さな和紙に刺繍をしてみました。とても素敵だったので、次の日にもう一枚刺繍しました。調子にのって古いリネンの切れ端にも刺繍したら、肩こりから首がおかしくなってしまいました(笑)こういう我を忘れて熱中してしまう癖は、いつまで経っても治らず、、、

お休みの間に自分のために刺繍をしました。リネンの巻きスカートを作り、その端の部分に雨の音をイメージしてアクアグリーンの糸でステッチを入れました。それだけの時間ですが、私にはとても満ち足りたあたたかなひと時でした。仕事で作るだけでなく、自分のために手を動かす時間は必要だったのだと気づかされました。好きなことを仕事にしているとき、それは本当に最重要事項だと感じます。今年は公私ともに大切に時間を紡いでいきたいです。

 

さて。昨年からずっと「愛で何ができるだろうか?」という問いかけを自分自身にしています。思いを実行するということをしてきたつもりですが、このところ口だけで手や足が止まっているように思います。手や体が思うように動いてくれないという歯痒さはありますが、様々な経験をしてきたからこそ、原点に立ち戻って見えるものを捉えたいです。まず手始めに自分の体を整えることからと思い、「操体」という”心地よい体の使い方を知ること”を学び始めました。体を愛で満たしていくことで、自分をとりまくエネルギーや心の使い方が変化すると感じています。それを実験中です。すべての問題はギフトとして、愛を向けるきっかけにしたいです。

沢山刺繍をしたあと、操体で体を心地よい状態へとゆるやかに導いていきます。自分の体を労るために時間を使うという事自体、まず愛で行動する一歩となるのだと思います。そして不思議なことに、刺繍をするあいだにも、首や肩への負担が少ない手の使い方を探しながら手を動かすようになりました。今まで肩こりは仕方ない、、と思い込んでいましたが、そうではないのだと。筋肉の動かし方や力の入れ加減で、体の力を抜きながら刺繍することも出来るように思えてきました。これなら一生刺繍ができる、、と少し希望の光を見つけたように思いました。

きっとどんなことにも通じることですよね。リラックスしているときが一番力を発揮できるのだということはよくわかっているつもりでしたが、まだまだ体をゆるめてもいいみたいです。愛で出来る事は、きっと沢山あるように思うのです。
新月の日に。