羽根守り

5月も最後の日になりました。今月は望むものや事へ向けての準備の一ヶ月でした。ずっと心に描いていた事のためにアクションを起こしたり、ずっと頭のなかに眠らせていたイメージを形にし始めました。その一つが包みの作品。包みはずっと作っていますが、作品として妥協のないものをコツコツ制作しています。紐も編んでいます。しっかりした糸を使って編んでいるので、馬の尾のような命のある佇まいになりました。

羽根のことを調べていて、ふと気になった言葉がありました。”鳥が羽ばたく本当の理由は「前に進むため」”とういうもの。当たり前のことかもしれませんが、改めて心に残りました。羽ばたいて前に進みながら翼に風を受けることで、上向きの力である揚力を発生させながら飛行しているのだそうです。前に進むことは、上昇することに繋がるのだと。

ひと月の間、外からの情報とはなるべく距離を置き、ずっと静かに内側と対話しました。表現したいもの、言葉として内側から溢れ出てくるものに耳を傾けていました。体を休めるための時間でもありましたが、この静かな時間をいただけたことは人生でも稀なことだと思います。魂の願いが体を通して、今は静かに耳を澄まして欲しいと囁いてきたのだと思っています。体は魂の舟。ちゃんと耳を澄ましていると、一つになれる。そして、ここのところずっと目にする言葉は、「内にあるが如く、外も然り」宇宙の法則ですね。内側にあるものが、外側の現実を作っている。最近はそれが顕著に表れているように思います。望むかたちで前に進むために、まずは自分の本当の気持をしっかりと知ることを意識した今月。さあ、羽ばたこう。と自然と思えました。そして、同じように人生を前に進む人のために、羽根をお守りにした包みを作りました。