まあるい空気

7月になりました。6月はあっという間に過ぎてしまった気がしますが、みなさんはどうでしたか?

夏至のあとすぐに、やっと電車に乗って少しだけ遠出することができ、心のふるさと星ヶ丘へ行ってきました。あの日出会えた人との会話ややりとりが、私の心には本当に優しく響きました。5月に塩屋の家で起こった様々な出来事によって、だいぶしょんぼりと落ち込んでいたのだと思います。そう、私には塩屋の湿度の高い自然がエネルギー的に強すぎて、虫たちの多さになれることが難しく無理して暮らしていることに気付いてしまったのです。都会育ちには馴染みのない大量発生の虫たちに。。。塩屋暮らしの長い方にお話を聞くと「良い意味で適当に思うことが出来ないと、ここでは長く暮らせない」と仰っていたので、そうなのだと思います。自分の繊細さを目の当たりにして受け入れてみるも、どこまでいっても私は私でしかないので仕方ないですね(笑)。良い意味で大雑把になれれば楽なのに、、、と寂しい気持ちになったりもしました。私が間借りしている家は、コミュニティスペース「flag」として月に何度か人が大勢集まる場所なので、コロナがあったことで色々と考えさせられたりもして、世界が大きく変わっていくこの貴重なタイミングに思い切って引越しをすることに決めました。自分が無理なく暮らせる場所へ。とはいえ、自然が近くにないと息が詰まってしまうので、自分なりの自然との距離感を見つめているところです。

塩屋で暮らした時間は、それはそれは多くの気づきをくれました。本当の私はシュッとしたきれいなイメージではなくて、よわよわのヘナチョコだったりします。(これを読んでいる方はすでにご存知かと思いますが、、)人に嫌われる事を恐れる自分だったり、上手にビジネス出来ない事で引け目を感じる自分もいます。それでも少しずつ、人に嫌われてもいいかと思えたり、うまくいくための方法を学んで私なりのビジネスを探し出したり、虫が苦手でもまあ生きてはいけるか、、と開き直ったりする自分を大切に思います。こういう素質のある私を助けてくれる人たちを改めて大事に思いました。「出来ないことは助け合えばいい」と言ってくれる人、「頼ってくれてありがとう」と言ってくれる人たちを本当に愛しく思います。自分がどこまでも素直な自分でいることで、助けてくれる人は側にたくさんいるのだと知ることができました。だからよわよわのヘナチョコでいることを安心して選ぼうと思うようになってきました。もう1人でがんばる必要はないのだと思うと力が抜けて、より一層やわらかな心になっていきます。その人が自分のまんまでいると空気がまあるくなって、周りにいる人は好きになってしまうのだろうなと、ふと思いました。何かが優れているからその人を好きになるのではない。だから自分の素質とは違うことを頑張りすぎる必要はないのですね。44歳の夏、いまさらですが自分のままで生きる尊さをひしひしと感じています。