静かな学び

11月。立冬を過ぎて、秋の深まりと共に今朝は冷たい雨が降りました。

先日Instagramでもお伝えしましたが、夏に向かう7月末に甲状腺の病気が見つかって、8月からは治療のため仕事ができない期間となっていました。展示の延期をお知らせした時点では詳しい事がわからなかった為に体調不良とお伝えして、ご心配をおかけしました。甲状腺が過剰に働き過ぎる病気で、行動を控えて静かに療養する時間が必要でした。

この20年間はひたすら突っ走ってきたので、その病気の内容に苦笑し妙に納得してしまいました。とにかく1度止まって休むことを必要としていたのでしょう。体も心も、魂も。

休息して、羽根を休め癒やして、また次のステージへ羽ばたくための大事な準備期間として。。

3ヶ月間徹底的に休ませてもらい、もう随分元気になってきました。中途半端な休息だとまたストップがかかりそうなので(笑)、今年中はもう少しだけゆっくりペースで過ごして、来年から動き出そうと思っています。

来年の予定がわかってきたら、またこちらのブログでお知らせします。

 

 

たまにブログでは書いていますが、病気や問題は全体から見た時には「人生の栄養」になると私は思っています。実際体が辛い時はそんな簡単には思えませんが、少し渦中から外を見れるようになった時、そう思えてきます。体や心が、必ず大切な何かを教えてくれています。今回はリズ・ブルボーさんの「病気と不調があなたに伝える体のメッセージ」という本も参考に読みました。この本は「家庭の医学」のように索引があり、あいうえお順に体の箇所、症状で体と心との両観点から紐解いて見てゆく本です。根本的な原因が自然と浮かび上がってきます。とても面白いです。そうやって一つ一つ魂の成長につながっています。

 

 

さて、9月に入った頃に作品制作を始めかけたのですが、何かうまく形にならず、もやもやして手を止めました。うまくいかない時はスパッとやめてみます。そして少し静かに自分を見つめてみると、もう仕事のやり方も表現の仕方も新たな形へ向かうタイミングに入っているのに、以前と同じやり方で進めようとしている自分がいました。

何もせずに時間ばかりがすぎていく、と焦りの気持ちもあったのでしょうね。古い価値観では、新しい表現は生まれませんので、また同じことを繰り返すところでした。堂々巡りはもう十分経験したので、「ただでは起き上がらないぞ!」とばかりに調べたかったことの本を取り寄せたり、図書館で借りてきたりして、大人しく学びの時間を過ごしました。(強がってはいますが、ゆるりと静かに大人しくしていました。)

そのおかげで少し新しい形も見えてきました。やりたかったワークショップも形にできそうな気がしてきて嬉しいです。8、9月ころはちょうど緊急事態宣言が出たりして、世間的にも家に籠る流れになっていたことも面白い流れでした。家族以外誰にも合わなかったのですが、SNSがあるおかげで人との交流も全く途絶える訳ではなく、大切な人とは繋がっている、ほど良い環境でした。風の時代らしく、色々な働き方や人との繋がり方があることを実感していました。この3ヶ月は、「神様からのギフト」のようでもありました。

 

急に現実の何かがガラッと変わる訳ではないですが、意識の深いところではカチッと大きく切り替わり、必要な人や必要な情報がタイムリーにやってきてくれます。引き寄せの法則には時差があると言われていますが、きっとそんな感じで、潜在意識で生まれた新しい流れが、これから徐々に現実に浮かび上がってくるのだと思います。楽しみです。