体は静かに強く語りかけてくる
あなたは声を取り戻したのだと
私はすぐに返事をする
声を取り戻しても語る言葉が見つからないと
体は安心したように微笑んで言う
探すのをやめたほうが、早く見つかるものだと
頭を使わずに声を使えばいい
その方がずっとあなたらしい言葉が出るはずだからと
体との対話はとても豊かだ。
体の隅々へ心を向けていくと、小さく固まったものが解かれ
そこへ優しい空気がふわりと注がれる。
体へ愛を注ぐということは、そのまま自分へ愛を注ぐこととなる。
それが出来ることで、ようやく人を愛することの意味を知る。
体は魂を運ぶ舟。
愛することを荒々しくも教えてくれる