小さな旅の記録

とても、とても純度の高い旅をしてきました。

旅の目的は、ライアーのプライベートレッスンを受けることでした。

シュタイナーの流れを汲む楽器として、音楽療法もできるライアー(竪琴)のことをずっと知りたいと思っていたのですが、一度お会いしたいと思ったライアー奏者の方が東京におられて、その方にプライベートレッスンをしていただきました。

人間の波動を調整するような、とても繊細な宇宙の周波数の音を奏でるライアー。初めてゆっくりと楽器に触らせていただき、手の使い方、体の軸のとり方を教えていただき、音の奏で方を丁寧に教えていただきました。そして最後には自由に奏でる幸せな時間をすごさせてもらいました。

ライアーの響きは本体の木をスピーカーとして通し、体の細胞にまでスーーっと浸透し純化してくれるような、魂がクリスタルのように透明になっていくような感覚がありました。

不思議なことに、体の軸の使い方は刺繍のときにすごく参考になるお話しでした。そして、シュタイナーの芸術の捉え方や表現方法の話にまで及び(それは私がずっと知りたかったお話しで)、これから先の作品の表現方法や仕事の仕方にも参考になることばかりでした。

全て繋がっている。

「行けばわかる」と思ったのはこういうことだったのかと1人で深く納得しました。

東京へ行ったのにも関わらず、都心部ではなく野鳥の集まる公園でゆっくりと朝の散歩をしたりして、のんびり旅を楽しみました。

宿泊する土地で行ってみたいと調べていたお店は二軒だけで、どちらもとても丁寧な接客やお料理を提供されていて、本当に美味しくて居心地も良いお店でした。自分の直感は信頼できると確認したような旅でした。

友人の案内でゆっくりと街を歩き、土地の持つ気配を感じながら歩けたのも嬉しかったです。

最終日はお昼すぎの新幹線で帰るだけの予定だったので、初日に伺ったカフェへランチに訪れて、やっぱりとても丁寧で繊細なお料理に感動して、その心地良い感覚のまま旅を終えることにして、他の場所へ寄らずゆっくりと帰路に着きました。

 

今回きちっと予定を決めていたのはライアーのレッスンだけで、他は現地へ行ってから友人と話をする中で決めていったのですが、私の時間の流れを尊重してくれる優しい友人だったので、終始とても心地の良い旅になりました。

お料理の一つひとつの美味しさを共感できたり、同じ感覚で過ごしてもらえることは本当にありがたいことですね。

今はライアーもすぐに何かをしていく訳ではないですが、細やかな周波数の響きが体にずっと残ってくれていて、作品にもインスピレーションをくれています。

久しぶりの旅で疲れが出るかと思いましたが、オンラインショップの手配や、新しい作品へ取り組んだりと、逆にエネルギーが増したように思います(笑)。

新しい年の始まりに素晴らしい旅ができて幸せです。

 

世界や国内でも、色々と心が痛くなることもありますが、自分に出来ることを粛々と大切にやっていこうと思います。

 

ここに綴ったこと以外にも、大切な体験を色々とできた旅でした。

新しい扉はすでに開いていて、ごく自然に新たな世界へと進んでいた。そんな清々しい気持ちです。今、この感覚をそっと作品にしているところです。